うちの息子にとって、「学校」はとてもハードルの高い場所です。今は”友達”と呼べる存在もいない。でも——本当は、友達がほしいんです。
集団が苦手で一人でいることが多い息子ですが、それは「一人がいい」からじゃない。人と関わりたい気持ちは、ちゃんとある。そのはざまで揺れる息子の姿を見ながら、親として感じてきたことを書きます。
一人でいたいわけじゃない — 息子の”本音”が伝わってきた瞬間
不登校の子、発達グレーの子は、「人が苦手だから一人が好きなんでしょ」と思われがちです。でも、うちの息子を見ていると、それは違うと強く感じます。
学校には行けなくても、近所の公園には出かけることがある息子。そこに同じくらいの年齢の子がいると、遠巻きに見ながら、明らかに意識しているんです。警戒はしている。でもその目は、どこかうらやましそうで——「あの子たちと遊べたらなあ」という気持ちが、表情にじんわりにじんでいました。
公園で見えた”警戒”と”あこがれ” — 息子なりのアプローチ
遊具がにぎやかで大勢いると、息子はまず警戒モードに入ります。少し離れたところから、様子をうかがう。でも時間が経つと、少しずつ近づいていく。
よく見ていると、息子なりのアプローチがあることに気づきました。
- 相手の会話をこっそり聞いている
- 服や持ち物から共通点を探している
- 好きなゲームや漫画の話をしている子に近づく
ある日、「アンダーテイル」のTシャツを着た子が公園にいました。息子が大好きなゲームです。その子が話しかけてくれて、しばらく一緒に遊べた。その日の帰り道、息子は言いました。
「爆発しそうなくらい楽しかった!!」
こんなにうれしそうな顔、久しぶりに見ました。たった一回、たった一時間の出来事。でも息子にとっては、それだけで十分すぎるくらいの宝物になっていました。
「学校にもいるよ」と伝えても、行くことには繋がらない
その話をきっかけに、「学校にもそういう子いるかもよ?」と伝えてみたことがあります。でも、それは学校に行く動機には繋がらないようでした。
学校という場所が持つ”しんどさ”は、友達がいるかどうかの問題じゃない。人との関わりに憧れながらも、集団の中では自分が保てなくなる——息子にとっての「つながりたい気持ち」と「学校に行けない理由」は、別のところにあるんだと理解しました。
つながりたいけど、どうすればいいかわからない — 子どもの葛藤に寄り添う
息子が見せるそんな”はざま”の世界。そこには本人なりの努力も、葛藤も、願いもたくさん詰まっています。
関わりたくないわけじゃない。ただ、タイミングや距離感がとても難しいだけ。「どうしたら友達になれるか」が、まだわからないだけ。
それは責めるべきことでも、焦るべきことでもないと、今の私は思っています。焦らず、その子のペースで。少しの偶然が、大きな勇気になる瞬間がある。そう信じながら、ただそばにいることを続けています。
発達グレーっ子の”友達づくり”を支えるために、親ができること
親としてできることは、「友達を作れ」とプレッシャーをかけることじゃなくて、子どもが安心して人と出会える場所や機会を、少しずつ増やしていくことだと感じています。
うちの息子の場合は、放課後等デイサービスや、興味のあるイベント(化石掘りや博物館など)への参加が、少しずつ社会との接点になっています。学校以外にも、つながれる場所はある。そう思えると、少し気持ちが楽になりました。
発達障害・グレーゾーンの子どもの「人との関わり方」については、専門家の視点から書かれた本が非常に参考になりました。「なぜ友達ができにくいのか」「親や周囲が何をすれば助けになるか」が丁寧に書かれていて、息子への理解が深まりました。
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また、子ども同士が自然な形で関わりやすい「共通の話題」を作るために、好きなゲームや漫画を一緒に楽しむのも一つの方法です。息子の場合はアンダーテイルがきっかけになりましたが、こうした”共通点”が会話の入口になることがあります。
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