外でのパニック①

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外でパニックになった時どうしてますか?

クリニックで「今は大変でも、いつか“あの時は大変だったな”と思える時が来る」と言われたことがあります。
でもその時は、そんな言葉がイラッとするくらい、毎日が本当に大変でした。
外出だけでクタクタ。私の体力も気力もギリギリでした。


◆ 魚コーナーで動けなくなった息子

ある日も、外で一日中遊び、帰りに夕飯の買い物をしようとスーパーへ。
当時息子は魚にハマっていて、「スーパー=魚が買える場所」となってしまっていました。

ルールは「400円まで」。
でもその日は、すでにかごの中にたくさんの食材。魚を買う余力も、魚を捌く体力も私には残っていませんでした。

「買う・買わない」で立ち止まり、息子はその場から動けなくなりました。
頭がフリーズして、どうすることもできず、私はその場で立ち尽くしていました。


◆ 小さな助けが心に沁みた日

そんな時、小さなお子さん連れのご家族が通りかかり、優しく声をかけてくれました。

「困っていますか?」
「お子さんに話しかけてみようか?」と、息子に優しく問いかけてくれました。
息子の気持ちが少しそれるように話してくれて、それだけでも心が救われた思いでした。

さらに、今度は店員さんが手に何かを持って近づいてきました。
「お魚が欲しいの?どうしたの?」
手品師のように手を広げると、中にはみかんが一つ。
「また来てね」と笑顔で手渡してくれたのです。

驚いたのか嬉しかったのか、息子の様子が少し変わりました。
私はレジを済ませ、先ほどのご家族にお礼を伝えて、どうにか無事に帰ることができました。


◆ 心が軽くなる“やさしさ”

スペシャリストのような店員さん。
声をかけてくれたご家族。
あの時は、本当にありがたかった。

あんなふうに助けてもらえることは、正直「奇跡のようなこと」かもしれません。
でも、あの時の気持ちはずっと忘れられません。
だから私も、同じように困っている人がいたら、声をかけられる人間でいたいと思います。


◆ 無理しない生活の選択を

その後、コロナ禍もあり、スーパーの宅配サービスを利用するようになりました。
あんなに頑張っていた外出・買い物のストレスがぐっと減りました。

無理に頑張らなくてもいい。便利なものは、どんどん使っていい。
「使えるものは使う」ことも、自分と子どもを守る一つの手段だと思います。
冷凍庫にあるだけで、いざという時の心の余裕につながります。



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