クリニックで「今は大変でも、いつか”あの時は大変だったな”と思える時が来る」と言われたことがあります。でもその時は、そんな言葉がイラッとするくらい、毎日が本当に大変でした。外出だけでクタクタ。私の体力も気力もギリギリでした。
魚コーナーで動けなくなった息子
ある日、外で一日中遊び、帰りにスーパーへ寄った時のことです。当時息子は魚にハマっていて、「スーパー=魚が買える場所」という認識になっていました。
ルールは「400円まで」。でもその日は、かごの中にすでにたくさんの食材。魚を買う余力も、魚を捌く体力も私には残っていませんでした。「買う・買わない」で立ち止まり、息子はその場から動けなくなりました。頭がフリーズして、私もその場に立ち尽くすしかありませんでした。
見知らぬご家族の一言が、心に沁みた
そんな時、小さなお子さん連れのご家族が通りかかり、優しく声をかけてくれました。「困っていますか?」「お子さんに話しかけてみようか?」と、息子に穏やかに問いかけてくれたんです。息子の気持ちが少しそれるように話してくれて、それだけでも心が救われる思いでした。
さらに、店員さんが手に何かを持って近づいてきました。「お魚が欲しいの?どうしたの?」手品師のように手を広げると、中にはみかんが一つ。「また来てね」と笑顔で手渡してくれました。驚いたのか嬉しかったのか、息子の様子が少し変わりました。どうにかレジを済ませ、ご家族にお礼を言って、なんとか帰ることができました。
「助けてもらえた」という体験が、今の私を作った
あんなふうに見知らぬ人に助けてもらえることは「奇跡のようなこと」かもしれません。でも、あの時の気持ちはずっと忘れられない。だから私も、同じように困っている人がいたら声をかけられる人間でいたいと思っています。
「無理しない」を選択してよかった
その後、コロナ禍もあり、スーパーの宅配サービスを利用するようになりました。「外でパニックになるかもしれない」という不安から解放されただけで、気持ちがかなり楽になりました。
「頑張って外出するべき」という思い込みを手放して、「無理しない方法」を選ぶことは、決して逃げではないと思っています。子どもの特性に合わせて、生活のスタイルを変えていくことも、立派な工夫のひとつです。
外出時の不安を減らすために使っているもの
外でパニックになりやすい子との外出は、事前の準備がとても大切です。「安心グッズ」を持ち歩く、「今日の予定」を事前に共有する、退路を確保しておく——こういった工夫が積み重なって、少しずつ外出が楽になっていきました。
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