「無理に来なくても大丈夫ですよ」
息子が3〜5歳の頃、療育やクリニックでよく言われた言葉です。でも当時の私は、そのたびに心が揺れていました。
それって、本当に?行かなかったら、意味がないんじゃないか?
毎日苦しくて、どうにか状況を変えたくて。療育に行けば何かが変わるかもしれない——そんなすがるような気持ちで扉を叩いていた私には、「無理しなくていい」という言葉がどこか遠く感じられました。
「相談したくて来たのに、たどり着くだけで精一杯」
準備して、なだめて、なんとか連れてきた。それだけで私はもうクタクタで、相談どころじゃない。そんな日が何度もありました。
「私だけ、レアなケースなのかな」「こんなに子育てが難しいって、おかしいのかな」
自分が育ってきた感覚とは全く違う世界。敏感なわが子に、どう関わればいいのかわからなくて、戸惑う日々でした。
「ちゃんとできていない」と責めていた自分へ
「私、ちゃんとできてないのかな」と思ったことは数えきれないほどあります。
でも、ふと思うんです。みんな本当にそんなに”ちゃんと”できているのかな、と。子どもが生まれた瞬間に、いきなり「ママ」になれるわけじゃない。だれもがママ初心者で、手探りで進んでいるはずです。
「うちが少数派なんだ」と気づいたとき、ずっと感じていた孤独感に初めて名前がついた気がしました。
わが子が教えてくれた、知らなかった世界
息子のおかげで、私はたくさんのことを学びました。知らなかった価値観、知らなかった世界。ママ同士の会話や”普通の子育て”と比べて「なんでうちは違うんだろう」と落ち込む日もありました。
でも同時に——うちの子だからこそ見せてくれる景色がある。うちの子だからこそ、出会えた優しさもある。そう気づいてから、少しずつ気持ちが変わっていきました。
「無理しない」は、諦めじゃない
「無理しなくていい」と言われて戸惑っていたあの頃の私に、今ならこう伝えたいです。
「”無理しない”って、諦めることじゃないよ」
それは、「自分の気持ちも大切にしながら進もう」ということ。お母さんが倒れたら、子どものそばにいられなくなる。だから、休んでいい。立ち止まっていい。それも、ちゃんと子どものための選択です。
今も毎日完璧にはできていません。でも、それでいいと思えるようになりました。
同じように揺れているお母さんへ。あなたが今日も踏ん張っていること、ちゃんと伝わっています。
疲れたときに読みたい本
「もう限界かも」と思ったとき、本に助けられることがありました。発達特性のある子を持つ親向けの本や、自分を責めすぎないためのヒントになる本をご紹介します。
▶ 発達障害・グレーゾーンの子育て本
専門的すぎず、体験談ベースで読みやすいものが特におすすめです。「うちだけじゃない」と思えるだけで、気持ちがラクになります。
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▶ お母さん自身のメンタルを整える本
子どものことを考える前に、まず自分を満たすことが大切。忙しいお母さんでも読みやすい本を。
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