「育児は大変なもの」
そう思い込んで、見過ごしてきた小さな違和感。
今思えば、あれが息子の“特性”だったのかもしれません。
今回は、私が乳幼児期に感じていた過敏さや困りごと、そして初めて支援と出会った時のことを綴ります。
布団にそっとおろしただけで、すぐ起きてしまう
息子の育児で、一番最初に困ったのは「眠り」でした。
布団にそっとおろしただけで、すぐ起きてしまう。
ようやく寝た…と思っても、昼寝中にブランケットをかけた瞬間、パッと目が覚めてしまう。
目を覚ましたあとの泣き方はすごくて、何をしても落ち着かない。
「これは普通なのかな?」と悩みながら、私なりに対応していたけど、次から次に困りごとはやってきました。
抱っこじゃなきゃダメ。ベビーカー拒否と外出の大変さ
息子はとにかく抱っこが大好き。
というより、「抱っこじゃなきゃ無理」でした。
ベビーカーには乗ってくれず、抱っこ紐もだんだん嫌がるように。
体力的にも限界。もちろん夜泣きも続いて、私はすでにヘトヘトでした。
車に乗るのも大パニック。予防接種、病院…外出は試練
赤ちゃんの頃から、車に乗るのもひと苦労。
シートに座らせようとするだけで全身で抵抗され、
「こんなに小さいのに、そんな力があるの!?」と思うほど。
病院や予防接種も頻繁にあって、
待ち時間にはぐずり、私は汗だく。
だけど、「子育てって大変なものだし、これが普通なのかも」
そう思い込もうとしていました。
夫婦でぶつかり合う日々。言葉にできない不安
ひとりではどうにもならず、夫婦での衝突も増えていきました。
「どうしてうまくいかないの?」と、自分を責めてしまう。
気持ちをうまく伝えられなくて、
相談する相手もいなくて、ひとりで抱え込んでいました。
保健師さんの言葉で、心が少し動いた
ある時、保健師さんに話を聞いてもらう機会がありました。
うまく説明できないまま話していると、こう言われました。
「あなた、とても困っているのよね」
この一言に、私は心の中で叫びました。
「そうなんです……!」
言葉にしてもらったことで、自分の気持ちが少し整理されて、
「やっと誰かがわかってくれた」とホッとしたのを覚えています。
ペアレントトレーニング、そして支援との出会い
保健師さんのすすめで、ペアレントトレーニングに参加。
時間はなかったけど、試しに行ってみてよかったです。
あの頃の私は、
「自分が頑張ればなんとかなる」
「お金をかけるのはちょっと…」
そう思っていました。
でも今なら、ベビーシッターさんや外部の支援を
もっと気軽に使えばよかったと思います。
この時期、私を支えてくれた1冊の本
そんな中、手に取った本がこちらです。
『発達障害の子どものこころがわかる本』
主婦の友社
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読んでいるうちに、
「あっ、これうちの子と同じかも」と思うことがたくさんあり、
自分の心も少し落ち着いていきました。
🌼【まとめ】違和感は、私たちのスタートでした
あの頃の私は、ただ毎日を乗り越えることで精一杯でした。
でも今振り返ると、
「小さな違和感」は、息子を理解するための“始まり”でした。
子どもが泣くのも、外出が大変なのも、全部“ママのせい”じゃない。
わたしも困っていた。それに気づくまで、時間がかかりました。
もし今、同じように感じているママがいたら、
「あなたの困りごとは、ちゃんと“ある”んだよ」と伝えたいです。
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