「子育てに正解なんてない」
そう分かっているのに、迷ってしまう。疲れ果ててしまう。
今回は、息子の幼児期前半にあった感覚過敏やこだわり、
そして母親として私が感じていた葛藤を綴ります。
「目玉焼きがきれいじゃないと食べない」──偏食の始まり
ある日突然、目玉焼きの焼き加減に強いこだわりを見せるようになった息子。
上手く焼けていないと「ちがう」と、もう食べてくれない。
「お風呂に入りたくない」
「お気に入りの服しか着たくない」
そんな毎日の小さな“こだわり”に、私はできる限り応えてきました。
でも、正直…しんどい日もありました。
「ママ、鼻歌うたわないで」「この道を通って」
着替えないままでいてほしい。
運転ルートを細かく指定される。
少しでも違うと泣き叫ぶ…。
こだわりが強くなるにつれて、日常のハードルはどんどん高くなりました。
もちろん「本人なりの理由がある」ことは、母としてよくわかっています。
でも、全部に応えることはできない。
応えなくてもいい──そう思おうとしても、現実はなかなか難しい。
癇癪がくるとわかっている。だから…つい、折れそうになる
息子は、思い通りにならないことがあるとすぐに癇癪を起こしました。
- 頭を叩く
- 壁や床に頭をぶつける
- 手を噛む
それが日常になってくると、私はもう“癇癪の予感”だけで疲れてしまう。
「また来るかも」と思うだけで、緊張で体がこわばる。
傷つけないように守るだけで、いっぱいいっぱいでした。
スーパーの中も、地雷だらけ
買い物だって、普通にはいきません。
- レジに並ぶのが嫌で泣き出す
- 屋上の駐車場じゃないとダメ
- 車の向きが逆だと怒る
「どうして?」と思うけれど、彼なりに理由があるんだろうと思っています。
でも、やっぱり全部には応えられない。
なのに応えなければ──と、つい思ってしまう。
「これでよかったのかな?」と迷う毎日
子育てに正解がないのは、頭では分かっている。
それでも、毎日毎日、迷いが尽きませんでした。
誰かに言ってもらいたかったんです。
「それでよかったよ」って。
「大丈夫だったよ」って。
ただ、それだけで、心が少し軽くなったと思うのです。
🌷わかっていても、疲れる日もある
わが子のこだわりや過敏さには意味がある──
そう分かっていても、親も人間です。疲れてしまう日もあります。
もし今、同じように感じている方がいたら、
「あなたはひとりじゃないよ」と伝えたいです。
正解はなくても、「自分なりに向き合っている」
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